教科別授業の進め方~国語~

どの題材を扱うべきか

通常期の国語指導はテキストをこなしていくことが基本指導となります。ただし他教科と異なり、国語には指導の順番がありませんから、1ページ目から順番に行っていく必要はありません。通常の国語テキストは第1章に漢字学習などが掲載されていることが多いのですが、それだと授業の流れが見えづらいので、最初は物語文や小説を集中的に指導していくほうが効果的です。登場人物の心情の読み取りや情景描写の理解などが受験でも頻出事項になりますから、学年を問わずに重要指導項目となります。その次は論説文や説明文に進みます。筆者の意見や考えを、問題提起の文や段落に注意しつつ把握していくという論理的な思考法の涵養が指導ポイントです。

設問に対する解答法を指導

物語文でも論説文でも、国語である以上は設問に答えなくてはなりません。設問は大きく「選択問題」と「記述問題」に大別されます。また同じ記述問題でも問題文からの抜き出し形式なのか、自由に作文する形式なのかによって指導法も異なってきます。まず指導すべきなのは「選択問題」の解き方です。選択問題は通常4つないし5つの中から適するものを選ぶ形式であることが多く、指導のポイントはいわゆる「消去法」を中心にすることです。消去法の指導とは「なぜこれが正解なのか」を指導するのではなく、「なぜこれが正解にならないのか」を指導する方法です。また抜き出すにしても自由作文にしても、記述形式の場合は解答の文末における指導がポイントです。「なぜですか」と問われれば解答の文末は「から」としなければならないといった指導です。

大学受験にとって重要な夏期講習ですが、ただ量をこなすだけでは意味がありません。不得意分野の克服が重要です。得意分野を伸ばすよりも、不得意分野をなくす方が、得点アップにつながります。